真サムライスピリッツ
〜覇王丸地獄変〜
今は昔の物語
我が道極めんとする男あり
血腥い生き様に 凶事まとうは 偶然ではなかった
ストーリー
キャラクター
システム
今回のリムルル
で、スタッフはそんなにタムタムが嫌いでしたか
ストーリーモードのエンディングはこちら
私が正式にアーケードからやり始めたサムスピです。
SNKの全盛期、しかも大ヒットを飛ばし広範囲に影響を及ぼしたサムスピの続編ということもあって、
当時は大変な盛り上がりを見せました。
しかし。
いくらなんでも違いすぎる。
ぱっと見の雰囲気だけでも、前作と同じシリーズとはとても思えないし、
キャラクターも声(もしくは声優)が違う、台詞が違う、雰囲気が違う、まったく別人化してる人多数。
サムスピをよりメジャーな存在にしようと、世間的に受けやすい要素を盛り込んだ結果だったのでしょう、多分。
そんなこんなで、相当波紋を呼んだ作品でありました。
ストーリー
前作・サムライスピリッツより1年後。
天草の脅威は去ったが、魔の胎動は消えておらず、
さらに強大なる魔・羅将神ミヅキが復活せんとしていた。
15人の剣士が、ミヅキの本拠地恐山を目指す。
キャラクター
前作の12人からタムタム1人を除き、4人のバラエティある新キャラを大幅追加。
よりグローバルに、つぅかより節操がなくなった。(笑)
今回の新キャラ
真における最大の収穫ともいうべきキャラであり、以後のサムスピに欠かせない存在ともなる。
つーか、天下一剣客伝が出るまで真の新キャラにおける唯一の生き残りだった。
覇王丸と共に後述の花諷院和狆の弟子であり、覇王丸にとっては兄弟子。
遊郭通いと博打を好み、男女双方と褥を共にし、気が向けば金で殺しを受け持つという人物。
今作で覇王丸のライバル的存在として位置付けられており、前作における右京が”陰”の形で覇王丸の対ならば
彼は”闇”の形で覇王丸と対比されているのではないか、という気がする。
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前作で我流だったはずの覇王丸の後付けの師匠。枯華院という寺の和尚。
覇王丸プロフィールで、前作の武蔵の学者さんと共に尊敬する人に入ってます。
元は魔物を狩っていた剣客であったが、羅将神ミヅキに敗れて後、出家する。
元剣客のわりにゲーム中ではそれらしい戦法を見せてくれないのは「月華の剣士」の玄武の翁と共通(笑)
なおかつ、素手攻撃で面白い技が多いです。
ナインハルト・ズィーガー
サムスピにおける唯一のドイツ人。
プロシア国の紅き獅子聖騎士団の団長であり、皇帝の命で魔物討伐に立つ。
ズァリガーニという重火器(ガントレット?)を装備して戦う。
削り技、飛び道具返し、3段入力技など独自の技を数多く持っていた。
玄珠魂という特殊な魂の持ち主であるため、ミヅキに狙われることとなる。
(ちなみにこの特殊な魂は全部で4種あり、後の蒼珠魂・白珠魂・紅珠魂の持ち主はそれぞれ、
十兵衛・狂死郎・覇王丸となっています。こんな設定この時しか生きてないけどな。)
キャラとしては”半裸の兄貴”なのですが、かなりカッコいい。いやマジで。
チャムチャム
タムタムが削られたかわりに参入した彼の妹。リムルルとは違って明らかに真から沸いて出てます。(ココ参照)
猫耳と尻尾・猫手袋というマヤとあまり関係なさげな出で立ちで、
あまり役には立ってないブーメランを使って参戦。
理由は、こっそり持ち出した家宝の宝玉を魔物に盗られたため。
プロフィールの”剣の道についてどう考える?”という問いに「なにソレ?」と答えてることからもわかるように、
そもそもサムスピのコンセプトに根本的に合ってないキャラ。
声優は当時の人気ゲームアイドル千葉麗子。彼女に頼まれたからチャムの性能を強くした、と開発者が答えてるし、
真のそーゆー面を象徴している存在って感じです。
そのせいか、以後のシリーズからはまるで黒歴史のごとく抹消されている。
プレステ版天草で再登場したけど、あまり話題になった形跡はないし…。
余談。プロフィールでは「尊敬する人」「好みのタイプ」両方に「タム兄ちゃン(みたいな人)」
と答えてる微笑ましいお兄ちゃん子なのだが、
ゲーム中ではEDを除いて一切そんな様子はない。せめてゲーム中の勝利台詞で旧キャラに対しては
”タム兄ちゃンが言ってたとおりだ!強かったね〜”とか、”タム兄ちゃンが言ってたより弱いなァ。”
とかあればナイスだったんだけど。
とにかく、人によってかなり評価や好き嫌いが分かれているキャラだというのは間違いなし。
余談2。チバレーボイスだと、タムから引き継いだ断末魔「ネタリロクワカケ〜」は
なんかの呪文にしか聞こえませんでした。
CPU戦
前作は12人全員と戦ってましたが、今回は何人かあぶれるキャラがいます。
武器破壊技でとどめを刺すとか2、3の条件で前回審判だった黒子が乱入してきます。
勝てないんだよとりあえず。
あと、SNK他作のパロディ技ばかり使うな。自爆するとか、つばぜり合いで刀落としたら偽物投げてくるとか
面白い技もあったみたいだけど。
ラスボスは、魔獣を連れてる巫女さんの羅将神ミヅキ。天草同様無敵のワープをしてきたり、
Aボタンの張り手連打がやたら強力だったり。
攻撃力は高いし技は避けづらいしなんかハメてくるし。
唯一いい所は女性キャラだからか、気絶しやすい点でした。
このミヅキの連れてる魔獣は普段の姿というのがあって、どう見ても黒パピィ。
個人的にそれはどーかと当時からずっと思ってたんで、零SPでは元から魔獣形態でミヅキの袴?に
隠れてるっていうのはすごく好きなんです。
で、EDは、覇王丸と婚約者のお静さんがキスかましたり、
王虎がプレイヤーに挑戦的な台詞を吐いたり、
ナコルルがいつの間にかガルフォードとラブラブになっててその上唐突に死んじゃったり。
うっきょんのEDはシザーハンズのパクリだそうだが見てないから知らんて。
そんな感じにいろいろと賛否両論でした。私、ガル×ナコは結構好きなんですけども。
システム
前作とより違ったフューチャーを、ということか、レバーを使った主にかわし系の操作が導入されました。
下レバー2回入力で伏せ。レバー斜め前2回で前転、レバー斜め下二回で後転。
今作より導入されたBCボタン同時押しで、軽くジャンプする下段避け。
結論から言うと、CPUしか使ってなかったですけど。
ぬいぐるみ
キャラクターが、それぞれ用意されたコマンドを入力するとぬいぐるみに変化するもの。
当時クレーンゲームに入ってたサムスピキャラぬいぐるみとのタイアップだそうで。
用途:(当時の私のような)初心者がレバガチャでプレイしてると暴発し、CPUや対戦でいらんスキを作る。
じゃなくて。
変身する時の煙を利用して、必殺技の盾にするとか、ダッシュ投げへの布石にするとか、
まぁそんな感じに無理矢理使ってギャラリーを面白がらせると。
要は、レバガチャを脱すればまったく入力する必要なしってことでファイナルアンサ。
また、真では技を出す隙を突かれて攻撃を食らう、すなわちカウンターが異常に高くなり、
このせいかどうか前作では滅多なことで気絶しなかった(させられるのはおそらくシャル姉さんくらいのもん)
王虎・アースクエイクすらかなりあっさりと気絶するようになりました。
ダイヤグラム
最強は、つばめ返しと新技残像踏み込み斬り(なんかセンスを感じない技名)で無敵状態の橘右京。
続くは、前作の地獄のジャンプ大斬りはちょっとは弱体化したらしいが
立ち大斬りが究極対空・しゃがみ大斬りはミヅキの斬りより出るの早いわ後ろにも判定あるわ、
さらにキャンセルまでかかっちゃうわともうメチャクチャのシャルロットお姉さま。
最弱は、アンヌを始めとした必殺技が残らず隙の大きい技にされ、
その場から相手に届くリーチの通常技が何一つなく、しかも1番気絶しやすいナコルルとなりました。
やーしゃがみ大斬りを出そうとして、大のアンヌムツベを暴発させちゃった時は
あまりにあまりな硬直の長さ加減に、私が死ぬかと思いましたよホントの話。
今回のリムルル
春になって雪解けしたナコルルステージで、クマさんにだっこされて姉さんの戦いを見守ってます。
このサイトでは何度か書いてますが、1Pの赤ナコが勝利すれば手を叩いて喜び、
負けると泣き出してクマさんに慰められてます。く〜っ、カワイイ!
ちなみに、2P紫ナコが勝つと、プレイヤー・CPUに関わらず泣き出すんですよ。
すなわち、彼女が姉と認めているのは赤ナコルルのみとゆーことになります。
どうもこの辺は、なんとなくアスラ斬魔伝ビデオなどに引き継がれているような・・・詳しくはまたレビューで。
この頃のリムルルには、いい夢見せてもらいましたよ・・・・・・(号泣)