シャルロット・クリスティーヌ・ド・コルデ 物語りまとめ
※初登場作はこの色
※続投作品はこの色
※この色は出場していない作品
歴代公式プロフィール
リリース順 | 作品全体の物語 | 時系列 | キャラクター別物語 |
サムライスピリッツ(初代) | 暗黒神アンブロジァによって復活した天草四郎時貞の怨霊が引き起こした異変を鎮めるべく、十二人の剣士が島原へ向かう。 | サムライスピリッツ零 | 東洋諸国を偵察する目的のフランス船に乗り込んでいたシャルロットは、兇國日輪守我旺の反乱を知り日本に上陸する。 エンディングで、とある侍(儚の夫)の最期を看取ったシャルロットは徳川慶寅と出会い言葉を交わす。 その後船に戻り帰路に着く。 なお、公式小説(『黄泉の黎明』終の段「時風」)ではシャルロットは日本を訪れた使節団に参加し、慶寅に駿府に招かれている。 |
真サムライスピリッツ | アンブロジァに仕える魔界の巫女・羅将神ミヅキが甦った。十五人の剣士たちが、ミヅキの本拠地恐山へと向かう。 | 天下一剣客伝 | 千の破壊者と呼ばれるズィーガーと手合わせの後、御前仕合では覇王丸と渡り合う。 エンディングでは革命の成功後政治家の道を選び、生涯独身を通し革命の母と謳われたが、時折訪れるざんばら髪の東洋人と接する彼女の笑顔を知る者はなかったという。 |
斬紅郎無双剣 | 「鬼」と呼ばれる無情にして強力の剣士・壬生月斬紅郎を斃すため、十二人の剣士が立ち上がる。 | サムライスピリッツ(初代) | フランス国の王妃を惑わせた"暗黒神アンブロジァ"を撃退したシャルロットは、アンブロジァを討つ決意を胸に異変渦巻く日本へやって来る。 エンディングで天草を討ち取ったシャルロットは、伝書鳩ピエールの運んだ手紙で祖国での革命勃発を知り、帰国し民衆の先導に立つ。 |
天草降臨 | 天草四郎時貞が光(善)と闇(悪)に分裂し、闇の天草は島原に魔城を建立。十七人の剣士たちが島原へと向かう。 | 斬紅郎無双剣 | 登場なし |
侍魂(64) | 人形師に身をやつす魔界のもの・壊帝ユガが復活。十一人の剣士たちがユガの元へと向かう。 | 天草降臨 | 祖国の異変の原因究明のため再び来日したシャルロット。 エンディングで、魔城(天草城)内で手合わせした覇王丸を僅かに気遣うシャルロットの前に覇王丸が現れる。 彼女は覇王丸の存在に心癒されていた。 |
アスラ斬魔伝 | ユガの敵対者である魔界のもの・アスラが地上へ現われる。壊帝も復活し、十三人の剣士たちはユガを葬るため立ち上がる。 | 真サムライスピリッツ | 天草は倒したが、背後にいたアンブロジァを倒したわけではない。シャルロットは、ずっとそのことが気になっていた。そのとき、天草との闘いを描いていたお抱えの画家が、何者かに取り憑かれたように、筆を運びはじめ、ついには見たこともない異形の者を描きあげた。(真サムシャルロットステージの髑髏ミヅキである) 「やはり、アンブロジァが……決着をつけねばなるまいな」 エンディングで倒れた覇王丸に呼びかけようとしたシャルロットは、彼の元許嫁・脇坂静が駆け寄って来るのを見て身を引く。 |
甦りし蒼紅の刃 | 二十年後。江戸近海の小島に存在する「離天京」を支配する覇業三刃衆を倒すべく、様々な立場の剣士たちが三刃衆の居城「天幻城」へと向かう。 | 侍魂(64) | 登場なし(ただしガルフォードのステージで観戦するキャラクターの一員になっている) |
サムライスピリッツ零 | 初代の二年前。幕府に反旗を翻した武将・兇國日輪守我旺は魔界のもの”闇キ皇”にとり憑かれた。引き起こされる異変を鎮めるべく、二十四人の剣士たちが戦の場・黄泉ヶ原へと向かう。 | アスラ斬魔伝 | 登場なし |
天下一剣客伝 | 本編の時間軸とは関係しないパラレルストーリーであり、エンディングは基本的に登場キャラクターの望みを叶えたものとなっている。 枠組みとしては、零の主人公徳川慶寅が主催する御前試合に四十一人の剣客たちが集うとなっている。 |
サムライスピリッツ閃 | フランス全土に革命の炎が及ぼうとする中、王党派を密かに支援する者がいる事に気付いたシャルロットはその解明のために動く。 レスフィーア王国が力を持つまでフランスの動乱を長引かせる企みを持っていたゴルバを倒したシャルロット。 エンディングで、支援を失った王党派貴族は次々とフランスを脱出、仲介の貴族は暗殺され国王一家は亡命を企て失敗。動乱は激しくなり亡きゴルバの企みは成功したかと思われたが、シャルロットの元には各地から民を中心とした義勇軍が集まって来た。 彼女は再び先導に立つ。 なお、シャルロットを尊敬する人にあげるスペインの闘牛士キリアンは、彼のエンディングでシャルロットの元に馳せ参じている。 |
サムライスピリッツ閃 | アスラ斬魔伝の結末の幾つかを無効にした翌年の出来事。 レスフィーア王国出身の軍人ゴルバが、祖国の再建のため日本は天降藩の鈴姫と前国王の形見のバスタードソードを狙って日本に刺客を差し向ける。ゴルバの陰謀に巻き込まれた剣士たちは彼の居城を目指す。 |
甦りし蒼紅の刃 | 登場なし |
◆概要
シャルロットは初代『サムライスピリッツ』(以下初代)で登場した12人の最古参キャラクターの一人であり、
SNK時代は『斬紅郎無双剣』と3Dシリーズを除いた2Dシリーズ三作品に出演し、プレイモア時代は皆勤賞の
堂々たるレギュラーの位置を占めている。
初代ではナコルル以外唯一の、女性のプレイアブルキャラクターでもあった。
当時は溌剌とした少女であったナコルルの対として、強く凛々しい女性、という立ち位置であったシャルロットは
一度は第三作『斬紅郎無双剣』で姿を消し、ファンの人気の牽引という点で
ナコルル・リムルルなどの少女キャラクターに大きく水をあけられた感があるが、
実はストーリー的には重要、かつ中心的な要素を多く持っている。
具体的にあげると、まずシャルロットは全ての凶事の元凶にしてある意味でサムスピの根幹を支える存在である
魔界の暗黒神・アンブロジァに(天草やミヅキなどのボスキャラを除いては)直接接触した唯一のキャラであり、
プレイアブルキャラ中唯一、明確に存在を知っているキャラでもある。
なおかつ彼女は、エンディングでフランス革命という歴史的事件に関わっている。
初代では江戸時代半ばの時代設定にも関わらず、江戸時代初期に実在した柳生十兵衛(本名は光厳・1607年-1650年)や
服部半蔵(服部石見守正成・1542年-1596年)をモデルにした、設定的にも江戸初期を一部引きずっているキャラクターが存在するのだが、
大きな理由はシャルロットのエンディングにフランス革命を持ってくるためだったのではないかと推測する。
(ただし、実際のフランス革命ことフランス革命戦争が勃発したのは1789年からであり、
初代の時代となっている1788年にはシャルロットのエンディングにあるような民衆の蜂起はまだ起こっていない)
彼女のエンディングの舞台装置に合わせるため初代の年代が設定されたのだと仮定すると
サムスピの舞台はシャルロットの為に作られた、という言い方もできる。
さらにシャルロットは二作目『真サムライスピリッツ』(以下真サム)・四作目『天草降臨』でシリーズを象徴する主役キャラ・覇王丸と関わりを持ち、
僅かに恋愛感情を抱いているらしい事も仄めかされている。
ストーリーの悪の根本の存在を知り、舞台設定も彼女の為になされ、
その上主人公の男性キャラと関わりを持っている、となれば物語においてはヒロインと呼んでも差し支えない。
ただしキャラクター人気はナコルルやリムルルが圧倒的であり、そのためSNK時代後期では彼女らの出番の方が優先され
シャルロットはこれほど重要な要素を備えたキャラクターでありながら、
一度はプレイアブルキャラとしての存在を消されてしまったのはなんとも皮肉であるが。
SNK時代、シャルロットの物語は真サムで覇王丸に対するほのかな思いを断念するところで幕を閉じているが
その後『アスラ斬魔伝』の翌年が舞台である『サムライスピリッツ閃』において
キリアンという危険に敢えて身を置く男の尊敬を勝ち得、共に戦う同志となる。
その他、初代の二年前と設定された『サムライスピリッツ零』(以下零)では
古くから家同士の付き合いのある貴族の男・ミッシェルが登場し(公式ストーリーでは"好意を持っている"となっているので
零唯一のシャルロットの新録ボイスがああなったと考えられる)
またエンディングと公式小説では徳川慶寅にも接触している。
彼女は戦いに生きる道を選んだ女性なので、恋愛関係というよりは戦いにおける同志という繋がりの男性キャラクターが
多く配置されているように感じる。
◆関連キャラクター
家族構成は父セルジュ、母ジョセフィーヌ、弟カルダン。伝書鳩のピエール。
彼女の実家には他にばあやがいる。(参照)
彼女に憧れを抱いているのがナインハルト・ズィーガー(真サムキャラ相関図)とナコルル(天サムキャラ相関図)である。
ただしズィーガーは後に自国の王女と結婚した(式にはシャルロットも招待され参加している)。
シャルロットが「戦っている時の武的インテリジェンスに惚れている」(天サム)→「少し惚れている」(真サム)相手が覇王丸。
家同士の付き合いのある幼馴染?がミッシェル。
シャルロットの宝物(初代〜真サム設定)は"初恋の男性の肖像画"だが、彼かどうかは不明。
徳川慶寅とは使節団の一員として語り合っている。
闘牛士キリアンとは一度喧嘩になったが、その後彼に尊敬され革命において共に戦う同志となる。
一部では真サムのイメージからか、男性に縁が薄いと言われていた事もあったが、
シリーズを通してみれば人間関係にはそれなりに恵まれているキャラクターではないだろうか。
なお、剣サムでは徳川慶寅・柳生十兵衛・緋雨閑丸・アンドリュー・萬三九六・パピーに対しCPU挑戦台詞があるが、
神を自称する水邪に対しては怒りを露わにしている。
『ALL ABOUT真サムライスピリッツ覇王丸地獄変 上巻・しすてむ解析編』P88より
シャルロットオープニングストーリー
シャルロットの「初恋の人」については天サムスタッフQ&A(『サムライスピリッツ天草降臨ファンブック』P94)で
"民衆から慕われた「剣術と学問に優れた立派な騎士」で、彼女が十代の頃、ヴェルサイユ宮殿の舞踏会で出会いました。その後、彼は病にかかり亡くなってしまいました。"とある。家同士の付き合いという点から考えると、ミッシェルとは別人の可能性が高いと言える。